平成24年長崎くんちn


■くんちの前日

今年のくんちは天候に恵まれました。
前の日に、5つの踊り町を散歩がてら巡ってみました。どこも祭の前日とは思えないような普通の街でした。

長崎歴史文化博物館前の幟。

踊り町玉園町のちょうちん。

踊り町魚の町の家紋入り幕。
ここの釜飯は美味しい。

本場所踊り場の1つ公会堂前広場は明日からの準備が整ったようです。

長崎港はライトアップされていました。
新世界三大夜景を選ぶ会議用だったようです。思惑通り選ばれたとのことです。あとの2つはナポリと香港。


■前日(まえび)
□おくだり

3基の神輿が諏訪神社から大波止お旅所に移動します。
先頭は天狗。

お供の行列。

馬も。

世話役の町会役員。この顔は・・・。

お稚児さんが続きます。

神輿は、市役所から県庁に向かうこの辺りでは静々と進みます。沿道の人々は神輿にお賽銭を投げ入れます。飛び出して放り込む人も。

何年か前からおくだりの後に、踊り町の象徴傘鉾の行列が続くようになりました。

一斉に休憩。大変重いものを一人で担ぎ、ぐるぐる回します。


■前日
□公会堂前広場 くんちの夕べ

今博多町 本踊り
踊り町は7年ごとに回ってきます。

最近では、町内だけでは人が揃わないので、花柳流や丸山の芸者さんなどが助っ人に。前に別の町の踊りで見かけた顔に出会います。

子どもの踊りは、どこでも場内が盛り上がります。

魚の町 川船
船頭さん(飾り船頭)は疲れて居眠り。有名な鼈甲屋のお孫さんだとか。

もう一人の船頭さん(網打ち船頭)の投げ網。

川船はどこもぐるぐる回すのが定番。

「もってこーい」の掛け声に応えて何回も回すので、大変です。

玉園町 中国獅子舞の日本版
2人が組んでアクロバチックな動きをします。本場中国のものは、2月の長崎ランタンフェスティバルで見られます。

獅子は計9頭、子獅子が2頭。子どもたちが大活躍です。

江戸町 オランダ船
出島の隣町なので、異国情緒たっぷりの出し物。傘鉾の町名表記や町のマークはオランダ語。

チューリップを乗せた子ども船も初登場。

籠町 龍踊り
人気演目なので龍踊りをやる町が増えましたが、籠町が本家本元です。唐人屋敷の隣なので中国人直伝。伝統に忠実なためか、他の町のほうが工夫があり、変化に富んでいるように思います。

動きが激しく、夜の電灯では写真はブレブレです。この後動画で撮りました。


■中日(なかび)
□お旅所

お旅所のある大波止の夕暮れ。
日本最初の蒸気船観光丸の復元船のマストが見えます。

休日の夕方、多くの市民や観光客が神輿を拝んだり、回りに数多く出た夜店を楽しんでいました。

朝、庭先回りのオランダ船が泊まっているホテルに来ました。「花」と称するご祝儀目当てに市内を回ります。


■後日(あとび)
□お旅所周辺

朝早くからお旅所での踊り奉納に5つの踊り町が集まってきます。

出番を待つ龍。

玉使い。

長崎刺繍の豪華な衣装。

裏方さんも頑張っています。

踊りが終わって引き揚げる龍。この場所では真近に出演者や出し物を見ることができます。

中国獅子舞の頭。ペラペラの本場のものより遥かに立派。

演じ終わると、広げて、丸めます。

運ぶためとはいえ、これではただのボロ布です。

本踊りのお姐さん方も出番を待ちます。

日焼けは大敵。

川船が来ました。

朝だから今日は船頭さんも元気。
それにしてもこの衣装は高そう、老舗の坊ちゃんでなきゃ勤まらない。

網打ち船頭さんの衣装も負けてはいません。

昭和30年製の鐘。

変なおじさんもいます。


■後日
□おのぼり

県庁前の坂を上る行列。お旅所から諏訪神社に向かいます。

背景は文明堂本店。

3基の神輿が坂を駆け上がります。

最大の見所で、場所を確保するのも難事。

市内の繁華街を抜けて、最後は諏訪神社の石段。

ここも駆け上がります。

県庁坂に比べると、狭いし急なので、走りにくそう。

拝殿にお参りし、おりてくるところ。

最後は御神輿庫に納めて、みなさん「また来年も」と挨拶していました。


■後日
□浜の町庭先回り

庭先回りの最後は一番の繁華街浜の町アーケード。祭のフィナーレだけに、多くの人が待っています。

オランダ船が来ました。

そして最後の最後は、魚の町の川船。網打ちもうまくいきました。何度も何度も「もってこーい」の掛け声で舟をぐるぐる回していました。
3日間、ご苦労様。


■長崎港眺望

くんちの翌日、県立美術館に行きました。屋上庭園があることを知り、初めて上ってみました。

絶好の長崎港展望台です。