2005/09/02 完勝がけちつけられた

浦和戦での巻の得点がハンドだとずいぶん騒がれていますので、ここでも触れてみます。

TVで見た限り手で入れたか否かはよく分かりません。もし万が一、手に触れたとして、ハンドリングの反則になるのは「故意」かどうかが問われます。手に当たった場合でも流されるケースは多々あります。手に触れたか、故意だったかは審判の判定によります。審判がよく見えなくて正しい判定ができないことはサッカーではしょっちゅうあります。この部分については審判の能力の問題につきます。

もっと問題なのは、浦和の関係者が巻について、非紳士的だの、あんなゴールでガッツポーズがよくできるだの、自己申告すべきだの、子供がみているのに教育上よくないだの、といった趣旨のコメントをしていることです。巻個人には全く責任がないのに、筋違いも甚だしい暴言です。

ピッチ上で全力でプレーしていれば状況を常に正しく認識できるとは限りませんし、もし手に当たったとの感触があってもそれが反則か否かを判定するのは上述のように審判です。こどもの遊びでもあるまいし、プロが自ら反則を犯しましたなどと自己申告するのを期待するなど滑稽千万です。

誤審の被害はJEFはいやというほど受けています。しかし、私が知る限り、チームとしてJリーグに意見書など提出したことはありません。自分に不利な判定だとしょっちゅうJリーグにクレームをつけているチームもあります。
審判技術の向上は、ほんとに大事な課題です。しかし、自分に不利なときだけ大騒ぎし、ましてやその問題を選手個人に転嫁し、道徳問題まで持ち出すとは、サッカーの文化を理解しているとは思えません。要は、自分たちが勝ちさえすればよいのでしょう。浦和には、今後、ファールを犯したときに審判が間違えたら自ら申告し、子供たちの教育上良くないラフプレー、ひどい野次、弾幕、暴力行為は厳に慎む、優等生のクラブ、サポーターになっていただけるものと思っています。巻への個人批判の大半は、クラブ社長自らの発言と伝えられるからです。