2005/10/07 7年ぶりに決勝へ

ナビスコカップ準決勝第2戦は、浦和を久し振りに臨海に迎え戦いました。99年のリーグ戦以来臨海を離れ、国立や松本で対戦してきました。浦和の大サポーターを臨海では収容しきれないからでしょう。この日も入場券は売り切れで、赤い集団にホームを乗っ取られかねないと思っていましたが、実際の有料入場者数は1万1千人で、昨年の鹿島戦や磐田戦より少ない位でした。雨が影響したのかもしれません。
それでもスタジアム行きバスは五井駅で長蛇の列が出来、道も混雑して、危うくK/Oに間に合わないところでした。

試合は、前半いきなり0-2とリードされましたが、それほど内容で負けていた訳ではなく、出あい頭とこちらのDFの信じられないミスで点を獲られただけ、といった印象でした。しかし、集中を欠いて失点したのは、どこかに準決勝という硬さが選手にあったのかもしれません。
後半、林を投入して形勢は一気に逆転しました。阿部の、これまた出あい頭の一発が両軍選手の気持ちに大きなインパクトを与えたようです。このゴールによる準決勝通算得点のリードで、浦和はますますプレーが荒くなり、田中(ト)がシミュレーションで退場、準決勝の帰趨はほぼ決まりました。終了直前には、ボールキープと思わせたFKを林が中に入れ、坂本のミスキック気味のスルーパスに阿部がしつこく反応してゴールを決め、安全圏に逃げ込みました。得点が決まった場面や勝利の瞬間の選手たちの喜び方は一通りではありませんでした。

ハーフタイムにオシム監督に怒鳴られ、阿部を始め選手たちは目を覚ましたかのように精一杯頑張り、試合内容も様変わりしました。いまのジェフは最初から最後まで良いプレーを続けることができず、オシム監督の指示や選手交代で局面を変えるケースが多くあります。監督に頼った試合運びから脱却し、選手自ら試合ペースを変えられるようにならなければ、真のチャンピオンにはなれません。