2005/10/14 ドイツでは緑の軍団に会えない

各地で続々とドイツW杯出場国が決定しています。残るは欧州のプレーオフによる3カ国と大陸間プレーオフの2カ国計5カ国のみとなりました。
強豪国ではオランダなどが復活した半面、いくつかの国が姿を消してしまいました。アジアでは日本程度の国が早々に出場を決めたのに対し、他の地区ではどの国も悪戦苦闘しています。ことに欧州ではスペインですらプレーオフに回っているのを見ると、何だか申し訳ない気がしてきます。

予選敗退した国の中にアイルランドが含まれています。素晴らしいパスサッカーをベースに、最後まで諦めず、粘り強くプレーするチームです。前回のW杯で、ベスト8をかけたスペインとの試合を韓国水原で観戦しましたが、当初、スペインを応援するつもりが何時の間にか、アイルランドの応援に回ってしまいました。延長、さらにはPK戦まで行ったあの試合は日韓大会のベストゲームだと思います。
選手たちのプレーも素晴らしかったのですが、アイルランドの人たちの応援振りも好感が持てるものでした。アイルランド人は世界各地に散らばっていると聞いています。サッカーともなれば世界中から応援に駆けつける民族です。スタジアムのあちこちに固まって、緑のレプリカを身にまとった人々が熱心にそして楽しく応援する様を見て、サッカーは文化だという言葉が身にしみて分かるような気がしました。あんな熱心なサポーターがドイツには現れないかと思うと、残念で仕方ありません。