2006/01/07 本領発揮

野洲と多々良の準決勝戦が始まるとすぐに、国立のスタンドからどよめきが起こりました。前の試合(鹿実-遠野)と比較すると、野洲の鮮やかなパスサッカーがいかに素晴らしいかを観客が皆理解したからです。

この日の野洲は、臨海の大阪朝鮮戦とは別のチームではないかと思える位素晴らしい出来でした。ことにサイドの楠神が復調したのが大きく、青木とともに再三得点チャンスを作り出していました。中央からの無理なドリブル突破は修正され、左右からバランスの良い攻めを見せていました。

相手の多々良もロングボールを蹴りこむようなことはせず、パスを繋ぐ素晴らしいサッカーをしていました。外国人FWの体の強さとサイドの選手(6番)のパスは脅威でしたが、野洲の守備陣も大阪朝鮮戦とは違い落ち着いてしっかり守っていましたので、無得点に終わりました。両チームの戦い振りをみると、高校生の技術が本当に高くなっていることを感じさせます。

明後日は、野洲と鹿児島実業の対戦となりました。昨年のチャンピオン鹿実はこの日の遠野戦でも段違いの強さを見せていました。野洲が勝つことは至難と思われますが、鹿実のエースが不運な警告で出場できないので、チャンスはあると思います。野洲らしいサッカーを貫いて欲しいと願っています。