2006/06/15 注目の2人

ブラジル-クロアチア戦はビデオで見ました。このところ、夕食後に早朝行われた2試合のうちどちらかをビデオ観戦し、10時からはその日の第1戦をTV生観戦するというのが日課です。やや寝不足の日が続いています。

ブラジル-クロアチア戦は1-0でブラジルが順当勝ちしたといってもよいのでしょうが、ブラジルがあの陣容を擁しながら最小得点しかできなかったのはちょっと寂しい気がします。
その原因の一つはロナウドだといわれています。たしかに運動量はほとんどなく、守備をするでもなく前線をうろついていました。シュート1本では不満が沸き起こっても仕方ないでしょう。

私はボールの行方そっちのけでもう一人のプレーヤーにも注目していました。クロアチアのゲームメーカー、クラニチャルです。この選手も大会前から国民の非難を浴びていました。運動量がない、そして、監督の息子だから選ばれたのでは、という理由で。この試合でも確かに動きは少なく、全力で走ったのは数回にすぎない印象です。目の前にボールが転がってきても届きそうもないと、全く追いかけませんし、守備もしません。たまにボールが来ても軽いバックパスが目立ちます。終盤際どいシュートを撃つ場面はありましたが、ロナウドと違って若く、故障を抱えているわけでもないのに、非難されても仕方ないパフォーマンスでした。

クラニチャルは才能豊かな選手として評価されていますが、イメージが日本にもいる足技だけはうまい、司令塔と呼ばれる選手に重ね合います。やはりサッカーは走ってナンボの世界でしょう。次の対戦でもし日本が勝てるとすると、クロアチアのこのあたりの弱点をついて、日本の天才MFたちが90分間死ぬほど走り回って、終了の笛が鳴った瞬間に皆ピッチに崩れ落ちて動けなくなった時だけのような気がします。