2006/10/13 書く気分になれない

日本代表戦はインドに勝ちましたが、その後、ジェフの選手への非難が高まっています。例えば、この立場の人が選手個人を批判するのはどうかと思われるサッカー協会会長が、巻は下手だ、思い上がっているなどとの暴言を吐いているようです。ほかには山岸も消極的プレーだと批判されています。

これらの批判に関しては、選手のパフォーマンスを評価する基準に疑問があります。
巻も山岸も、突き詰めれば単に点が獲れなかったことだけで問題にされています。FWの役割が点を獲ることだけと考える人がいてもかまいませんが、要は、監督であるオシムがどのようなプレーを望んでいるのか、それをどの程度実現できているのかで評価すべきであろうと思います。オシムの考え方が分かっているジェフの選手たちはその点を買われて多く起用されているのだと思われます。少なくとも現状では、ほかにオシムの戦術にあった選手を探すことができないでいる状況です。

選ばれた選手が結果を出せないのは、その選手自身の問題もありますが、ほかのプレーヤーがその選手の良さを引き出せないことも影響します。チームとして結果が出ないのは、選ばれた選手よりも選んだ側の責任が大きいと思います。

選手は、集中力をもって試合に臨み、全力でプレーすれば、非難されることはありません。能力が足りないのは仕方ないことです。そんなプレーヤーを選ばなければならない日本サッカーの現状を憂慮すべきであり、選手の育成、戦術の強化でカバーしなければならないはずです。