2006/12/21 長崎案内

岩波書店のジュニア新書として「長崎 南蛮文化のまちを歩こう」という新刊が出ました。このシリーズはジュニアとは言いながらレベルの高い内容で、大人の私が読んでも勉強になります。ガイドブックとしては、神戸、横浜、鎌倉、信州がすでに出ていますので、故郷長崎が出ないかと期待していましたが、やっと出版されました。

内容は、普通のガイドブックなどと違い、地元の人しか知らないような、小さな地名、場所が多く取り上げられています。縁のある小学校や中学校の名前とか、子供の時に遊んだ山、道、お寺の名前などが出てくると、嬉しくなります。昔伯父が住んでいた夫婦川町などという場所は他の書籍では名前を見ることはないでしょう。

この本に書いてあるように、「長崎はせまい町です。しかし、外国の文化がもっとも多く入ってきたし、それを吸収しようと日本人が活発に活動した町です。そのために、町の中に濃密に人間の活動の跡が残っています」。そんな長崎の真の姿を味わうには絶好の、長崎人として自信を持ってお勧めできるガイドブックです。