2007/06/06 羽生が救った

前に書いたように悲壮な覚悟で臨んだ羽生が入った後半は、日本代表は違ったチームとなりました。ひとりピッチを縦横無尽に走り回り、チャンスを作りました。羽生のような選手が日本代表に不可欠なのがよく分かりました。

昨日の先発メンバーを見てジェフサポなら誰でも、オシムがW杯西ドイツ戦で皆が期待するスタープレーヤーを並べてわざと負けた事例を思い起こしたと思います。欧州組や中村憲剛、遠藤など足元でボールを貰いたがる選手ばかり中盤で使えば結果は見えていました。

でも敢えてそういう選手を先発させたのは、テクニックばかりで走らない選手がチームプレーにどういう結果をもたらすか、羽生を投入した後と比べれば誰にでも分かるだろうとのメッセージを込めたものだったのでしょう。オシムは、体格も技術も羽生より優れたプレーヤーが羽生のようなプレーをするのを望んでいるのだと思います。両中村も遠藤も稲本も中田もそして誰よりも小野も、チームの他のプレーヤーのために走り回ることが南アフリカへ行くための必須の条件だとしっかり理解することが必要です。