2007/07/29 オシムの理想

私にとってアジアカップはサウジに負けたことで終わってしまっていたので、3位決定戦はどうでもよいのですが、今日、27日にここで書いたことと同じ視点から、宇都宮さんがスポナビに「理想の敗北-オシムは理想に殉じたのか?」というコラムを書いておられます。結論の部分はよく分かりませんが、アジアカップでオシムが自分の理想を追求しようとしたという見方は共通しています。

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/japan/column/200707/at00014044.html

専門家が書かれた内容にコメントする気はありませんが、ひとつだけ書き添えると、宇都宮さんは、「今後の日本代表をめぐる論点は、理想のサッカーか、結果重視のサッカーか、という古くて新しい問題に収斂されていくように思える」と書かれています。日本人はそのような観点から議論することになるのでしょう。しかし、オシムの非常に負けず嫌いな性格から判断すると、オシムは、理想のサッカーをやったから負けてよいなどとは全く考えていないと思います。オシムの中では、理想のサッカーと結果重視のサッカーは矛盾するものではなく、理想のサッカーをやりながら結果を求めるという、きわめて困難なミッションを追いかけているのだと思います。そんな夢みたいなことを許す環境がここ日本には他所よりもあるとオシムが考えたのではなかろうか、というのが私が27日に書いたポイントです。