2007/11/28 次の監督

オシムの後任の日本代表監督は岡田になりそうです。

あまり嬉しい気分ではありません。古河、JEFの出身者だし、心情的には応援したいところですが、岡田では日本のサッカーが後戻りしかねない心配を抱いているからです。オシムが監督になって代表チームの動き方が変わったと同時に、日本中のサッカーが変わってきたとの印象を持っています。全員が走るサッカー、リスクをおかすサッカーがどの年代でも見られるようになりました。体格、運動能力に劣る日本人が目指さなければならない方向性を示してくれたことがオシムの最大の功績です。

岡田が代表監督としてどんなサッカーを目指すのか、いまのところは分かりません。これまでの勝利優先の安全サッカーでいくのか、オシムが短期間で築きつつあった土台を尊重し、その発展を目指すのか、大きくは2つの道があると思いますが、後者を進める能力がそもそも岡田にあるかどうか未知数です。注目したいと思っています。

日本サッカー協会が結局岡田を選ばざるを得なかったのに失望しています。オシムサッカーを継承できる有能な外国人監督を探す能力がなかったこと、日本サッカーが目指すべき方向性を失う危険をおかしてまで現実的な選択をしたことは長い目で見ると大きな損失となるかもしれません。
W杯の予選の組合せも決まり、いよいよ本番間近の雰囲気になってきました。こんな時期にオシムが病床に伏しているのは本当に残念なことです。岡田には私のような者が抱いている懸念や心配を払いのけるような活躍をして、鼻を明かしてほしいものです。まあ、私の代表に対する興味がジーコ時代に戻ったというのが本音ですが。