2008/12/07 来年もJ1

降格圏の17位で迎えた最終戦、残り時間実質20分の間に4点奪い、まさに奇跡としか言いようのない残留を成し遂げました。残留ごときで喜んではいられませんが、シーズン前のカネの亡者どもの行動や監督選びの失敗、点を取れる外人補強の失敗などの経緯を考えると、引き続きJ1で戦える気分は格別です。

残留の原動力は選手の頑張りとミラー監督の手腕に尽きます。あと少しは、負けても負けても自軍選手にブーイングしないで念仏みたいな応援を続けたサポーターの力も付け加えてよいでしょう。

ミラーの凄さは最終戦で見せた選手起用に表れています。GKに櫛野を起用し、キャプテンの下村を外したことです。私自身も清水戦のあと、来季は櫛野を使った方が良いのでは、と言っていましたが、ミラーは何とこの大事な試合で今期リーグ戦初先発させたのは驚きです。また誰もが認める不振の下村もキャプテンという立場からか使い続けていましたが、最終戦でとうとうベンチに残しました。どちらも、負けるわけにはいかない切羽詰った試合でいきなり実行する、その度胸の良さには恐れ入ります。プレミアリーグでの長年の経験に裏打ちされた自信がなせる業なのでしょう。リーグ戦11試合で勝ち点2しか獲得できなかったチームを残留させたのですから、その手腕は評価しない訳にはいきません。
来季はシーズン当初からミラーの考えに基づいたトレーニングと選手補強を行えるので、残留を争うようなシーズンではなく、ミラーの公言する最終目的リーグ優勝を目指せるシーズンになるものと期待しています。