来期の構想

土曜日の試合でジェフは鹿島に完敗したのに対し、ライバル大宮は日曜日浦和に完勝し、事実上今期は終了しました。

残りの試合のうち、天皇杯と降格が正式決定するリーグ川崎戦は、今までどおりのメンバーで戦うでしょうが、それ以外は来期を見据え、若手主体のメンバーに切り替えて欲しいと思っています。J2では、今まで溜まったチームの垢をすっきりと洗い流すことが必要です。ここ数年、チーム生え抜きの主力が次々と退団した結果、よそでも主力となりえなかった中途半端な選手を寄せ集め、穴埋めしてきました。来年からは一からチームを築き上げる良い機会です。1年でJ1に戻らなければならないものでもありません。

チームの中心になるのは、生え抜きの若手選手であって欲しいと願っています。若手の中では、現状、米倉が傑出しています。高校時代から、サッカーセンスと運動能力には定評があります。攻撃ではこれを青木孝太、金沢あたりが支え、中盤の守備では益山が要とならなければいけないでしょう。センターラインは、FWはネットバイアーノ(残留するなら)、攻撃的MF米倉、守備的MF益山、DFは人材難ですが、福元(残留するなら。そうでなければ池田)で構成することになります。この回りをチームに残るベテラン、外国人で固める、というのはどうでしょうか。守備体制は4バックに拘る必要はないと思います。サイドバックに人材がいないなら、慣れている選手の多い3バックシステムで一向に構いません。何より、この戦い方ならば勝てるというシステム、戦術を確立し、迷いのないチームを作ることです。

監督は江尻の続投となるでしょうが、勝てるチームを作れるかは未だに未知数です。チームの中で、最も成長進化しなければならないのは監督かもしれません。何となく、江尻はJ2でも旧態依然とした戦い方しかできないような予感がします。フロントもしっかりとした構想に基づき、思い切った選手の入れ替えを図って、監督が新しいチーム作りに向かわざるを得ないよう仕掛けることが必要です。