等々力競技場で来期のJ2降格を見届けてきました。2-3の逆転負けでした。
ジェフ、古河は45年間守り続けてきたトップリーグの地位を失いました。私が最初に国立競技場で古河を応援したのは昭和41年だったと記憶しています。トップリーグにいたほぼ全期間を見守りとおしてきた計算になります。もっとも大半の会社員現役期間中はスタンドに足を運ぶことはほとんどありませんでしたが。
チームからは「1シーズンでJ1に復帰する」ことをクラブの目標とするとのコメントが出されました。建前としてはこう言わざるをえないでしょうが、本当に必要なことは、長期的視点からどういうチームをどうやって作り上げていくかというコンセプトを明確にすることだと思います。J1で常に優勝を争えるようなチームにすることが最終目標のはずです。J2で目先の好成績を挙げることではありません。OBの川渕が珍しく良いことを言っています。チームの目標はJ1に居続けることではなく、J1で優勝することだ、と。
昨日の試合は、勝つしかない試合だったので、最後に、攻め続けてカウンターで決勝点を入れられたのは仕方ないでしょう。問題は中盤や前線での競り合いに負けボールを失って、得点のチャンスの芽をつぶし、また、失点の原因を作ってしまったことでしょう。今シーズン見慣れた光景です。根本は体の小さな選手や技術レベルの低い選手への依存度が高過ぎたことにあります。来期以降のチーム作りにあたって考えなければならない点だと思います。
試合前、川崎の選手・スタッフと思われるメンバーが背広を着て頭を下げて回っていました。深く反省し、失った信頼を取り戻すとの挨拶も聞こえました。しかし、得点した外国人選手は試合後のインタビューで何度も、出場停止となった森のために頑張ったと言っていました。森は気の毒な何かの被害者だったのでしょうか。