久しぶりに書き込みます。この間、ジェフの試合結果ははかばかしいものでなく、これだけの選手を揃えながら、J2においてすら結果が残せないのは監督の問題なのかと考えてしまいます。ジェフはかつてベルデニック、ベングロッシュ、オシムという有能な監督の下で一時期強くなったことがあります。監督の重要性については痛いほど味わっているのですが、その役割などについてあまり考えたことも勉強したこともありません。少し整理してみようと思います。
監督の役割はまずどういうサッカーを目指すか、明確にしなければならないでしょう。まずは理想です。しかし、与えられたメンバーの現状がそれを追求するのに十分かどうかを判断する必要があります。選手のレベルやチームの置かれている状況によってはそれに即したサッカーで我慢しなければならなくなるのは当然です。どういうサッカーを目指すかにあわせて、システムを含めた戦術(ここでは戦略を含め広い意味で戦術といっています)を選択することになります。
戦術をチーム内に浸透させ、試合では、それを遂行するのにベストの選手を先発メンバーとして起用します。これは試合の結果を左右する重要な監督の任務です。試合が始まれば、監督ができることは3人の交代枠の利用と戦術の変更位のものです。日ごろから、戦術に即した選手を育成し、その能力をさらに強化するために目的に沿ったトーレーニングを行っておくことが必要です。
選手を思うように動かすには、選手に信頼される必要があり、トータルとしての人間性が大事でしょう。具体的には、選手をどう意欲付けするか、チーム内外でどのような発言をするか、など直接的な技術指導以外の部分も問われることになります。
一般に、指導者というものは難しいものです。ましてやスポーツとなると技術や専門知識も必要とされ、後から学習して身につくものは限られるのではないでしょうか。やはり、天賦の才能が大きなウェートを占めるように思われます。江尻監督にはその才能がどの程度備わっているのか、ここ数試合で世間の評価が固まりそうな雰囲気です。