日本のW杯騒ぎは終わった

遅ればせながら、昨日の夕食後、日本-パラグアイ戦のビデオを見ました。試合当日は日本戦はパスし、5時前に起きてスペイン-ポイルトガル戦をTV生観戦しました。

日本戦は評判どおり退屈な試合で、正直途中眠くなり、はっと気が付いたらPK戦に入っていました。そんな訳で結果しか分かりません。試合後、PKを失敗した駒野を慰める論調が強いのはいかにも日本的です。PKで失敗することなど、しょっちゅう起こることで、本人は何も恥じることはありません。他人の慰めは必要ありませんし、プレスのインタビューを逃げることもありません。ただ監督の人選には疑問があります。運動量の多いサイドバックの選手を120分フル出場後に使わなくても他にフレッシュなよいキッカーはいくらでもいました。ジェフが2005年にナビスコ杯を獲得した決勝のPK戦でオシムは、途中交代出場した若手の水野、工藤、林をキッカーに指名しました(他の2人は阿部と巻)。坂本などベテランを差し置いての起用でした。全員が成功しました。その時のオシムは3人の人選について、足に疲れの少ない選手を選んだという趣旨のことを言っていました。岡田にはそんな発想はなかったのでしょう。駒野自身についていえば、PK場面でないところに反省材料があると思います。危ういプレーが再三見られました。悪い結果に直結しなかったので、PKの失敗がクローズアップされることとなったのは皮肉ですが。

もう一つPK戦では、川島の動き出しがやや早いのでは、と思われました。特に5人目のキッカーの時は、かなり早く前に出ていましたので、もしあれが失敗だったらやり直しになったかもしれません。今大会での川島は私にとって「日本のMVP」でした。高く評価しているだけに、PK戦での落ち着きを身に着けて欲しいと願っています。

4年に1回W杯の時だけの日本の馬鹿騒ぎも終わり、これからは残り8試合世界最高峰の試合を堪能します。南米勢の強さが際立ちますが、準決勝戦以降が南米選手権になるのはご免ですので、スペイン、ドイツ、オランダの欧州勢に頑張って欲しいと思います。唯一のアフリカ大陸国ガーナにも。