地震の怖さ

今回の地震では、我が家は避難所に避難した者や会社から帰宅不能な者が出たりしましたが、大した被害はありませんでした。それに比し、TVで見る被災地の惨状は目を覆うばかりです。津波の怖さを映像で思い知らされました。被災者の皆さんに心安らげる時が早く戻ることをお祈り申し上げます。

余震や津波の危険はまだ残る状況ですが、現状最も心配なのは福島原発の大惨事の行方です。スリーマイルズ島やチェルノブイリの先例もありますし、今後どこまで悪化するのか、憂慮されます。一般国民に被害が及ぶことのないよう政府や東電関係者には最善を尽くす義務があります。電力事業は地域独占や原油価格転嫁が認められている公共的な産業です。どんな状況にあろうとも電力の安定供給と安全性の確保には絶対的な責任があるはずです。このことを自覚し、常日頃から最大限の努力をしてきたと断言できるのでしょうか。同じ場所にありながら、第一と第二とで地震被害の程度が大きく異なるのは古い原子炉設備に対するメンテナンスが十分でなかったことの証左ではないのかとの疑念も湧いてきます。
今回の事故が国民の原子力への信頼性を喪失させたことは痛恨の出来事です。今後の電力供給政策に大きな制約となることは間違いないでしょう。海外依存がほぼ不可能という電力の特殊性を勘案すると、どうやって拡大する需要を賄うのか、あるいは需要を押さえ込むのか、長期的視点から、国民の負担を最小限にとどめうる電力政策を構築する必要があります。残念ながら、予想外の技術開発でもない限り、利用者である我々の負担が大きく増加することを覚悟しなければならないのかもしれません。

身近なところでは、サッカーのリーグ戦が延期になってしまいました。当然のことでしょう。プロ野球は開幕時期を巡ってもめているようです。こんな時にスポーツ興業を心から楽しめる人はあまりいないと思うのですが。