昨日昼頃、地下鉄浅草駅で「決勝戦!決勝戦!」と叫びながら階段を下りていく外国人の一団と遭遇しました。どうもバルセロナのサポーターのようでした。浅草見物した後で横浜国際競技場に乗り込んだのでしょう。
クラブワールドカップの決勝はバルセロナとサントスの対戦でしたが、バルセロナの圧勝でした。準決勝ではバルセロナもサントスも共に相手を寄せ付けず勝っていましたので、この2チームとその他の間には大きな溝があると感じていましたが、決勝ではそのバルセロナとサントスの間にも越えられない力の差があることが分かり、バルセロナひいてはヨーロッパのトップクラブチームの強さに感心させられました。
バルセロナは、よく言われるように、パスを繋ぎ、ボールを支配し続けることで、試合の主導権を握る戦い方です。そのパスの繋がり方がマスコミなどで大いに賞賛されています。確かにパスは繋がりますが、私が最も感じたのは、失敗した時のチームの連携の良さです。パスが味方に渡らず相手ボールとなっても、その直後に周りのプレーヤーが共同してボールを奪いに行き、再びパスを繋ぎ始めます。ボールキープ率が70%を超えるのも頷けます。たとえ奪い返せなくても、簡単には相手に攻撃体勢を作らせません。サッカーにはミスが付き物です。リスクを犯さなければゴールには繋がりません。バルセロナは、ミスしても皆ですぐ取り返えすことができる、相手に攻撃させないとの守備面での自信があるので、安心してボールを繋ぐことに専念できるのではないかと感じました。
わがジェフも一時はバルセロナのようなサッカーを目指しました。しかし中途半端で失敗し、監督は首になりました。ジェフの選手の技量では無理だったのかもしれませんが、方向性まで捨て去る必要はありません。ただ闇雲に前線に向かって放り込むだけのサッカーより、現実を見据えつつも夢を追いかける姿勢のほうがずっと好感が持てます。